GTEC CBTが大学入試で求められるスコア・点数の目安は?

2020年度におけるいくつかの有名大学の入試において、GTEC CBT版での求められているスコア・点数やその活用のされ方を記しておきます。

大学入試で活用する場合に、どれぐらいのレベルが求められているかがある程度わかると思います。
求められているレベルを他の英語外部試験と共通の基準で示すため、本記事ではCEFRレベルを用いています。

ただしBasic/AdvancedとCBTで選択できる大学もありますが、明確なスコア比較のためCBT版のみに絞っているケースに限定させて頂きました。

なお下記の情報は2021年度以降に変更されることもあり得ます。

また主に一般入試での情報を取り上げましたが、実際は同一の大学でも一般入試だけでなく、AO・推薦を含む特別入試など幅広い入試方式でGTECをはじめとする4技能の英語外部試験が採用されている場合があります。
これらのことをご了承くださいね。

早稲田大学のGTEC CBTの要求スコア

入試方式 一般入試
学部学科 文学部、

文化構想学部

活用方法 出願資格
要求スコア 1100点以上
CEFRレベル B1

明治大学のGTEC CBTの要求スコア

入試方式 一般入試
学部学科① 商学部商学科
活用方法 出願資格
要求スコア 960点以上
CEFRレベル B1
学部学科② 国際日本学部 国際日本学科
活用方法 出願資格
要求スコア 1190点以上
CEFRレベル B2

国際日本学部の方が商学部より要求スコア的にもCEFRレベル的にも高いです。学部名が示すように国際志向の学部であることが関係していますね。

中央大学のGTEC CBTの要求スコア

入試方式 一般入試
学部学科① 文学部(英語文学文化専攻以外の学科)
活用方法 出願資格
要求スコア 960点以上
CEFRレベル B1
学部学科② 文学部(英語文学文化学科のみ)
活用方法 出願資格
要求スコア 1070点以上
CEFRレベル B1
学部学科③ 国際情報学部
活用方法 出願資格
要求スコア 1050点以上
CEFRレベル B1
学部学科④ 国際経営学部
活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア 出願資格は960点以上。

スコアの高低に応じ、英語の入試得点(200点満点)に換算するみなし得点。

目安として1335点以上なら190点換算。

CEFRレベル B1~B2
学部学科⑤ 総合政策学部
活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア 出願資格は1050点以上。

スコアの高低に応じ、英語の入試得点(100点満点)に換算するみなし得点。

目安として1250点で60点換算。

CEFRレベル B1~B2

文学部の学科でも英語文学専攻だと要求スコアが高くなっています。

法政大学のGTEC CBTの要求スコア

入試方式 英語外部試験利用入試
学部学科① スポーツ健康学部、

情報科学部、

デザイン工学部、

理工学部(機械工学科航空操縦学専修を除く)、

生命科学部

活用方法 英語試験の免除
要求スコア 1000点以上。
CEFRレベル B1
学部学科② 人間環境学部、現代福祉学部
活用方法 英語試験の免除
要求スコア 1050点以上。
CEFRレベル B1
学部学科③ 法学部法律学科・国際政治学科、

文学部英文学科

活用方法 英語試験の免除
要求スコア 1120点以上。
CEFRレベル B1

学科名に「国際」がついていたり、文学部の英文科系だとやはり要求スコアが少し高めですね。

東京理科大学のGTEC CBTの要求スコア

入試方式 一般入試(グローバル方式)
学部学科 理学部第一部、

薬学部、

工学部、

理工学部、

基礎工学部、

経営学部

活用方法 出願資格&加点
要求スコア 出願資格は860点以上。

970点以上なら+10点、

1100以上なら+20点を本試験に加点。

CEFRレベル A2~B1

理系の大学になると、文系より要求スコア・レベルが少し下がりやさしくなるようです。
出願資格要件のスコアが860以上はかなり低めでCEFRレベルもA2です。
東京理科大学は、出願資格だけでなく加点もできる所がいいですね。

広島大学のGTEC CBTの要求スコア

入試方式① 一般入試・AO入試
学部学科 全学部全学科(但し、AO入試は経済学部除く)
活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア 1190点以上はセンター試験(英語)を満点とするみなし得点
CEFRレベル B2
入試方式② 推薦入試
学部学科 医学部(医学科)、

教育学部(第三類 国語文化系コース、第四類 人間生活系コース)、

経済学部(経済学科 昼間コース、夜間主コース)、薬学部(薬学科)、

生物生産学部(生物生産学科)

活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア 1190点以上はセンター試験(英語)を満点とするみなし得点
CEFRレベル B2

GTEC CBTスコアが1190以上というのはCEFRレベルがB2となり、英検だと準1級に相当します。
英検準1級レベルだとセンター試験の英語が満点扱いというのも頷けます。

専修大学のGTEC CBTの要求スコア

入試方式 一般入試(前期)
学部学科 全学部全学科
活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア 960~1189点は英語得点を80点、

1190以上は100点(満点)とするみなし得点

CEFRレベル B1~B2

専修大学は全学部全学科でGTECが使えて、しかも「出願資格」だけでなく「みなし得点」にも利用できる点が “受験者ファースト” な印象を持てますね。
多くの受験生が魅力を感じるのではないでしょうか?

東洋大学のGTEC CBTの要求スコア

入試方式① 一般入試
学部学科 全学部全学科(ただし前期日程の特定の入試方式による)
活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア 出願資格は880点以上。

999~1062点は英語の得点を80点、

1163~1189点は90点、

1190以上は100点(満点)とするみなし得点。

CEFRレベル A2~B1
入試方式② 推薦
学部学科 経済学部 経済学科・国際経済学科
活用方法 出願資格
要求スコア① 経済学科は、880点以上
要求スコア② 国際経済学科は、999点以上
CEFRレベル A2~B1

東洋大学も一般入試では専修大学と同じ考え方でGTECを活用しているようです。
英語民間試験を上手く活用した戦略だと思います。

まとめ GTEC CBTが大学入試で求められるスコア・点数の目安

ベネッセが実施する英語試験のGTEC CBTは、大学入試では一般入試からAO入試、推薦入試と色んな方式で導入されています。

要求スコアも大学や学科の偏差値レベルに合わせて様々です。CEFRレベルで言えばA2~B2であり、対応する英検のレベルだと準2級~準1級レベルに該当すると言えますね。

スコアの活用のされ方も様々で、単に「出願資格」だけの条件もあれば、一定レベル以上のスコアであれば入試得点に「加点」したり、その高低に応じて入試得点に換算する「みなし得点」として利用する大学もあります。

また同一大学内でも学部名に「国際」がつくような、グローバル志向系の学部学科は、他の学部学科より高い英語力を求めて要求スコアが高くなる傾向にあります。

GTECを大学入試で生かそうと考えている方は、これらのことを踏まえて取り組まれると良いと思います。

GTECを英語試験として定期的に活用している高校も多く、入試で活用する大学も今後増えていくと思われます。

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