英検の大学入試での必要なスコア・取得級は?目安は?

圧倒的な認知度から英検を入試に活用する大学は多いです。

本記事では、いくつかの有名大学において入試で求める英検のCSEスコア・取得級やその活用方法を記しておきます(2020年度入試で)。

英検を大学入試で活用する場合に、どれぐらいのスコア・取得級が求められているかがおわかりになると思います。
求められているレベルを他の英語外部試験と共通の基準で示すため、本記事ではCEFRレベルを用いています。

なお本記事の情報は2021年度以降に変更されることもあり得ます。

また本記事で扱う「英検」とは、日本英語検定協会が実施する「実用英語技能検定」を指しております。

また主に一般入試での情報を取り上げましたが、実際は同一の大学でも一般入試だけでなくAO・推薦を含む特別入試など幅広い入試方式で英検をはじめとする4技能の英語外部試験が採用されている場合があります。

これらのことをご了承くださいね。

 

早稲田大学が求める英検のスコア・級

入試方式:一般入試

学部学科① 国際教養学部
活用方法 加点
要求スコア CSEスコアでなく取得級で評価。

2級合格で5点、
準1級合格で10点、
1級合格で15点
を入試得点に加点。

英検の試験形式に関しては要項に明記なし。

CEFRレベル B1~C1
学部学科② 文学部、

文化構想学部

活用方法 出願資格
要求スコア 4技能の各CSEスコアが500以上で総点のCSEスコアが2200以上。

従来型に加え、CBT、S-CBT、2days S-Interview いずれも可。

CEFRレベル B1(≒2級)

学部によって評価方法が異なります。

文学部・文化構想学部は、英検の幅広い試験形式に対応しています。

英検の「2days S-Interview」は、CBT形式では対応できない吃音の方や、テロップ、点字などの配慮が必要な方(合理的配慮が必要な障がいのある受験者)に対応した試験形式です。

 

明治大学が求める英検のスコア・級

英検に関しては従来型に加えCBTタイプ含む。

入試方式 一般入試
学部学科① 商学部
活用方法 出願資格
要求スコア スコアでなく取得級で評価。2級以上。
CEFRレベル B1
学部学科② 国際日本学部
活用方法 出願資格
要求スコア スコアでなく取得級で評価。準1級以上。
CEFRレベル B2
学部学科③ 経営学部
活用方法と要求スコア① 出願資格のみで、4技能の各CSEスコアが530以上で総点のCSEスコアが2200以上。
CEFRレベル B1(≒2級)
活用方法と要求スコア② 出願資格&加点20点で、4技能の各CSEスコアが570以上で総点のCSEスコアが2467以上。
CEFRレベル B2(≒準1級)
活用方法と要求スコア③ 出願資格&加点30点で、4技能の各CSEスコアが610以上で総点のCSEスコアが2630以上。
CEFRレベル C1(≒1級)

明治大学の経営学部は、CSEの総合スコアだけでなく各技能セクションのCSEスコアをバランスよくとることが求められています。

 

青山学院大学が求める英検のスコア・級

英検に関しては従来型に加えCBTタイプ含む。

入試方式 一般入試B方式
学部学科① 国際政治経済学部 国際政治学科・国際コミュニケーション学科
活用方法 出願資格
要求スコア スコアでなく取得級で評価。準1級以上。
CEFRレベル B2
学部学科① 総合文化政策学部、

地球社会共生学部、

コミュニティ人間科学部

活用方法 出願資格
要求スコア スコアでなく取得級で評価。2級以上。
CEFRレベル B1

青山学院大学は、取得級のみで評価します。
取得級のみの評価は入試では少数派です。

 

立教大学が求める英検のスコア・級

英検に関しては従来型、CBT、S-CBT 、1dayS-CBTいずれも可。

入試方式① 大学入試センター試験利用入試
学部学科 全学部・学科
活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア 出願資格は、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの各CSEスコアがそれぞれ、514、541、489、407以上。

CSEスコアの高低に応じ、センター試験の英語入試得点に1点単位で換算するみなし得点。

目安としてCSE総合スコアが2113ならセンター試験英語の得点率は85%、2238なら95%にそれぞれ換算。

CEFRレベル B1(≒2級)
入試方式② 一般入試グローバル方式
学部学科 文学部(英米文学専修を除く)、

経済学部、

理学部、

社会学部、

法学部、

観光学部、

コミュニティ福祉学部、

経営学部経営学科、

現代心理学部

活用方法 出願資格
要求スコア リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの各CSEスコアがそれぞれ、515、541、488、405以上。
CEFRレベル B1(≒2級)

立教大学は幅広い英検の試験形式に対応していますね。
4技能の各スコアを細かく指定しているのは、珍しいです。

 

中央大学が求める英検のスコア・級

英検に関しては従来型に加えCBT、S-CBTタイプ含む。

入試方式 一般入試
学部学科① 国際経営学部
活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア CSEスコア1980以上で出願資格。

スコアの高低に応じ、英語の入試得点(200点満点)に換算するみなし得点。

CEFRレベル B1~C1(≒2級~1級)
学部学科② 文学部
活用方法 出願資格
要求スコア スコアでなく取得級で評価。準1級または1級の合格者。
CEFRレベル B2~C1
学部学科③ 国際情報学部
活用方法 出願資格
要求スコア 4技能の各CSEスコアが500以上で総点のCSEスコアが2300以上。
CEFRレベル B2(≒準1級)
学部学科④ 経済学部
活用方法 出願資格
要求スコア CSEスコアが1980以上。
CEFRレベル B1(≒2級)
学部学科⑤ 総合政策学部
活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア スコアでなく取得級で評価。
準1級または1級合格なら出願資格。スコアの高低に応じ、英語の入試得点(100点満点)に換算するみなし得点。目安として準1級合格かつCSEスコア:2500で60点の入試得点に換算。
CEFRレベル B2~C1

中央大学では、評価方法がCSEスコアなのか、取得級なのか、あるいはその両方なのか、学部によって異なります。

国際経営学部と総合政策学部は、英検で準1級以上だと、「みなし得点」を与えて優遇していますね。

 

法政大学が求める英検のスコア・級

英検に関しては従来型に加えCBTタイプ含む。

入試方式 英語外部試験利用入試
学部学科① 人間環境学部、

スポーツ健康学部、

情報科学部、

デザイン工学部、

理工学部(機械工学科航空操縦学専修を除く)、

生命科学部

活用方法 出願資格
要求スコア スコアでなく取得級で評価。2級以上。
CEFRレベル B1
学部学科② 現代福祉学部
活用方法 出願資格
要求スコア 2級以上かつCSEスコア2150以上。
CEFRレベル B1
学部学科③ 法学部 国際政治学科
活用方法 出願資格
要求スコア 2級以上かつCSEスコア2180以上。
CEFRレベル B1
学部学科④ 法学部法律学科、

文学部英文学科、

経済学部国際経済学科

活用方法 出願資格
要求スコア スコアでなく取得級で評価。準1級以上。
CEFRレベル B2
学部学科⑤ GIS(グローバル教養学部)
活用方法 出願資格
要求スコア スコアでなく取得級で評価。1級以上。
CEFRレベル C1

基本的に2級以上を求めていますが、学部・学科によってはCSEスコアバンド的に2級でも真ん中以上のスコアを求めたり、準1級以上のレベルを求めている学部・学科もあります。

理系の学部は、文系の学部より要求スコア・取得級がやさしめですね。

 

東京理科大学が求める英検のスコア・級

従来型に加えCBTタイプ含む。

入試方式 一般入試(グローバル方式)
学部学科 理学部第一部、

薬学部、

工学部、

理工学部、

基礎工学部、

経営学部

活用方法 出願資格&加点
要求スコア スコアでなく取得級で評価。
出願資格は準2級以上。スコアに応じて20点満点で段階的に加点。
準2級:0点、
2級:10点、
準1級以上:20点。
CEFRレベル A2~B2

出願資格が準2級からというのがレベル的にやさしめで、英語があまり得意ではない受験生にはありがたいと思います。

英語はそこそこで、数理系の科目をしっかり勉強してほしいということでしょうね。

 

広島大学が求める英検のスコア・級

英検に関しては従来型に加えCBTタイプ含む。

入試方式① 一般入試・AO入試
学部学科 全学部全学科(但し、AO入試は経済学部除く)
活用方法 みなし得点
要求スコア スコアでなく取得級で評価。

準1級以上はセンター試験得点(英語)を満点とするみなし得点。

CEFRレベル B2
入試方式② 推薦入試
学部学科 医学部(医学科)、

教育学部(第三類 国語文化系コース、第四類 人間生活系コース)、

経済学部(経済学科 昼間コース、夜間主コース)、

薬学部(薬学科)、

生物生産学部(生物生産学科)

活用方法 みなし得点
要求スコア スコアでなく取得級で評価。

準1級以上はセンター試験得点(英語)を満点とするみなし得点。

CEFRレベル B2

多くの大学は、英検の一定レベルの取得級・CSEスコアを持っている受験生を優遇する「英検の入試優遇制度」を設けています。

広島大学のように「英検準1級合格でセンター試験英語(入試の英語試験)を満点扱いとする」は、典型的な例ですね。

 

専修大学が求める英検のスコア・級

英検に関しては従来型に加えCBTタイプ含む。

入試方式 一般入試(前期)
学部学科 全学部全学科
活用方法 出願資格&みなし得点
要求スコア 合格級またはCSEスコアに応じて段階的にみなし得点を与える。

2級またはCSEスコア1980~2303は英語入試得点を80点、
準1級以上またはCSEスコア2304以上は100点(満点)とするみなし得点。

CEFRレベル B1~B2

全学部全学科で英検資格を使えて、取得級・スコアに応じて入試得点がもらえるのはいいですね。

2級だと入試得点8割に換算というのは、英語がまあまあの成績の方にはなかなかありがたいと思います。

 

英検の大学入試での必要なスコア・取得級のまとめ

2019年の11月以降、2024年度以降の大学の英語民間試験の活用に関して、政府の見直しや模索が続いていますが、4技能を評価する英語民間試験の大学入試での活用は底堅いものがあります。

中でも特に知名度の高い英検を活用している大学は多いですね。
それが端的に表れているのが、MARCHとよばれる明治、青山学院、立教、中央、法政の関東有名難関5大学がいずれも英検を活用していることですね。

英検の評価方法に関しては、CSEスコアだけ、取得級だけ、あるいはその両方の組み合わせなど様々です。

また、難関大学に多いケースですが、CSEの総合スコアが高得点なだけではだめで4技能のスコアがある程度均等にバランスよく取れていることを重視している大学・学部も目立ちました。

また英検は試験形式が多く、従来型(PBT:ぺーパー形式)、CBT、S-CBT、 1day S-CBT、2days S-Interviewと5形式ありますが、基本的に従来型かCBTタイプを採用する大学が多いです。

ただなかには、上記形式の大半(4形式)が対応可能な大学・学部(例:早稲田大学の文学部・文化構想学部、立教大学など)もあれば、特に試験形式を明記していない大学・学部もあり(例:早稲田大学国際教養学部)、対象となる試験形式も様々です。

なので、英検を入試で生かそうと考えている受験生やそのご家族のみなさんは、受験の可能性のある大学での英検の活用のされ方を募集要項などでしっかり確認されるのが良いでしょう。

英検は全都道府県で受験でき、入試で活用される英語民間試験の中でも教材が豊富で対策しやすい試験です。

今後も4技能の英語外部試験の中で重要な位置を占め続けていくことと思われます。

 

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