ケンブリッジ英検とは?そのレベルや対策方法は?初めてや独学の方も必見!

ケンブリッジ英検に関心を持ち始めている方が近年増えています。

本記事では、初心者やFCE・CAEのレベルに独学での勉強を考えている方に向けて、以下を取り上げています。

・語学レベルや難易度

・受験のメリット・デメリット

・対策・勉強方法に関するおすすめ情報

・受験上の注意点など

ケンブリッジ英検とは?

世界的に権威のあるイギリスの教育機関、ケンブリッジ大学英語検定機構によって開発・運営されている英語試験です。

アカデミックではない日常的かつ実用的な英語運用能力を図る試験です。
様々な場面での英語運用能力が問われます。

基礎から最上級までKET、PET、FCE、CAE、CPEと5段階となっており、特に最上級のCPEは世界で最高レベルの英語試験となっています。

ケンブリッジ英検のメリット・デメリットは?

メリット

・海外ではEU(ヨーロッパ)地域を中心に絶大な権威がある。

・イギリスやEU地域での留学、企業への就職・昇進には有利。海外だとCAE以上だと履歴書で通用すると言われている。

・アカデミックな英語能力でなく日常的かつ実践的な英語能力を鍛えることができる。

・試験の中身が濃いので総合的な英語力を伸ばせる。

・通訳や翻訳を専門とする職業を目指したい方ならやりがいがあり就職面でも役立つ。

資格が生涯有効である。

デメリット

・日本ではまだまだ知名度が低いので、国内企業では履歴書で通用しにくい場合がある。国内に限れば英検1級やTOEIC900以上の方がはるかに知名度があり通用する。

・試験対策が大変(例えば英検と比べると試験形式も多様で問題数や分量も多く試験時間も長い)。

・かなり具体的な動機がなければ対策面などの労力・コストに見合う必要性が高いとは言えない。

教材が絶対的に少ない。洋書のPractice Test(公式の模擬問題集)が流通されているが、攻略・対策本はあまりない。

・国内の試験日程・会場の情報が一元化されておらず、最寄り会場での直近日程を把握するのに手間がかかる。

・合否の結果が出るのに約2カ月かかる。

・イギリスのビザ申請には使えない。2015年からイギリスのビザ申請要件は、ケンブリッジ英検が除外されIELTS(for UKVI)に一本化された。

ケンブリッジ英検のレベル・難易度は(FCE、CAE、CPE)?

留学エントリーレベルのFCE

FCEは、英検準1級/IELTS5.5~6.5に相当します。
受験者数の一番多いレベルです。

イギリスやEU地域への留学を目指すなら最低限このレベルが必要になってきます。

ただし、FCEレベルでも独学では合格が難しいと言われています。

海外での就職・留学に役立つCAE

CAEは、英検1級/IELTS7.0~8.0に相当します。
上から2番目ですがかなりの難易度です。

CAEに合格すれば海外では「かなり英語ができ仕事や勉強でも使える」と見なされます。
イギリスやEU地域の企業で働くにはCAE合格が必須条件になる場合もあります。

世界最高峰レベル、最も権威のあるCPE

CPEは、IELTSだと8.5~9.0に相当しますが、実質的に世界最高レベルの英語試験となっています。

またCPEになると教養ある人間としての総合的な英語運用能力が問われます。
世界で最も権威のある英語試験と言われており、単にわかって使えればいいのではなく、英語の知的な使い方が問われているということです。

これを取得していれば、海外の一流企業や大使館への就職するための条件がかなり良くなります。

日本人の合格者は大半がグレードCで、たまにBで受かる人もいますがAになるとほとんどいないと言われています。
非英語圏でも言語的に近いEU地域出身者だとグレードAの合格者が比較的多いようです。

初心者必見、ケンブリッジ英検のおすすめの対策・勉強法

独学は難しい?

一般的に言えば、ケンブリッジ英検での独学での攻略は難しいです。

英検、TOEFLといった他の試験に比べれば日本では知名度が低く受験者数も少ないです。
なので教材や指導できる学校の数も限られています。
ノウハウもネット上でさがせばありますが、広く共有されているとは言えません。

また、ケンブリッジ英検自体が試験内容も一筋縄ではいかないものとなっています。

ライティングもessayやletterなど複数の出題形式に対して準備する必要があり、スピーキングも1対2で他受験生とペアを組むためTOEFLやIELTSとは異なる評価ポイントも出てきます。
ライティングやスピーキングは独学よりもネイティブなどの第三者に採点してもらいながら練習した方が効率が上がります。

さらにCAE・CPEの上級レベルになると、非常にクセのあるひねった問題が出てきます。
それらは学校などで専門的なノウハウを学びながら集中的に勉強した方が効率が良いです。

なのでケンブリッジ英検は、日本での現状やその特徴を踏まえると、独学が難しく攻略に手間がかかる試験と言えます。

ただし、独学がまったく不可能というわけではありません。
ネットをさがせばノウハウを公開している合格体験記や通信講座(後述)もあります。
自分で良い方法をさがして工夫するなどやり方とやる気次第で独学での攻略も可能だと思います。

海外の語学学校での対策コースが常道?

ケンブリッジ英検でFCE以上のレベルの合格を目指すなら一般的に海外の語学学校で、いわゆる「ケンブリッジ英検対策コース」を受講するのが常道と言われています。

そこで短期集中的にノウハウを学び “ケンブリッジ英検力” をつけるのです。

異国で日本語を使わない環境になるので、総合的な英語力を集中して高めるには良い環境です。
ただし海外となるので、国内で勉強するよりコストがかかる可能性が高いですね。

そういう方のために、「国内の学校に通って対策する」という選択肢もあります。次節に示します。

ケンブリッジ英検を対策できる国内の学校

「国内で対策できれば」という方に以下の国内でケンブリッジ英検対策ができるおすすめの学校・塾があります。
()内には、①学校のある都市、②対策するレベル、も記しています。

ただし、これらの学校は通学する必要があります。
通信講座はありません。
地方に住む方には難しいかもしれませんが、一考の価値はあると思います。

・NCC綜合英語学院(①東京、②不明)
・ブリティッシュカウンシル英会話スクール(①東京、②FCE/CAE/CPE)
・Hampton School of English(①東京、②PET/FCE/CPE)
・UK PLUS英語スクール(①名古屋・大阪、②FCE/CAE)
・英語学校フィリップジェームズ(①大阪、②FCE/CAE)

教材・通信講座に関して(無料の学習教材・素材は)

教材に関しては洋書で公式問題集「Practice Tests」が出ており、Amazonなどのネット通販で購入可能です。
しかし日本語で書かれた対策本のようなものは、FCE以上のレベルではほとんど出ていません。
ケンブリッジ英検に関しては教材が絶対的に少ないです。

しかし本国公式サイトの「Learning English」には、80以上の無料学習素材があり利用価値があります。レベル別のものもあればレベル共通のものもあります。
また無料でダウンロードできるサンプルテストなどもあります。
自分に必要と思うものを選んで利用してみるのがオススメです。

そして通信講座では「Flo-Joe」という有名な海外のサービスがあります。
世界中の多くのケンブリッジ英検受験者がこれを利用しています。
無料のものと有料のものがありますが、無料のものでもなかなか利用価値が高いと評判です。オススメです。

スピーキングは2対1! ペア相手との会話も大切に!

スピーキングでは、受験生が2人でペアを組んで1人の面接官に対し受験します。

途中でペアの相手と話をする場面もあるので、面接官だけでなくペア相手とのコミュニケーションも大事です。
自分の意見を主張するだけでなく、必要に応じて質問したり要約したり、相手に対し共感・理解を示すなどで会話・コミュニケーションを円滑にしていく能力も求められています。

「なるほど! ところで質問があるんだけど、~とはどういう意味?」

「きみの言う事に賛成だよ。だって~だよね。」

「あなたの言う事もわかるよ。しかし~だと私は思うよ。なぜなら~」

という感じです。

初心者必見! ケンブリッジ英検の注意点

ライティングではボールペン必須!

ケンブリッジ英検のライティングではボールペンを使う必要があります。
ライティングでは、書き味の良い使いやすいボールペンを使って普段から練習しておきましょう!

リスニングは2回流れる。ただし速い!

ケンブリッジ英検のリスニングは2回流れます。
他の英語試験との大きな違いです。
ただしスピードは速いので練習して2回流れる形式を有効に生かせるようにしておきましょう!

まとめ ケンブリッジ英検とは?そのレベルや対策方法は?初めてや独学の方も必見!

ケンブリッジ英検に興味を持ったり、受験を考えている初心者の方、独学での勉強を考えている方に向けておすすめ、必要と思われる情報をまとめてみました。

独学での勉強に関しては難しいので一般的にはおすすめしませんが、やり方とやる気次第で不可能ではないと思います。

日本では知名度はまだまだ低いですが、中身が濃くとてもやりがいのある試験であることは確かです。
本記事が、ケンブリッジ英検に興味を持った方々にとってささやかながらお役に立てば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました